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暗号理論入門 1章〜2.3まで

暗号理論入門 原書第3版

暗号理論入門 原書第3版

とりあえずAES暗号のところまで読む。

第1章

本の内容の説明のみ。

第2章

2.1 基礎事項

\mathbb{N} = \{\ 1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 5,\ ... \}自然数全体の集合
\mathbb{Z} = \{ 0, \pm1, \pm2, \pm3, ...\}を整数全体の集合
\mathbb{Q}有理数全体の集合
\mathbb{R}を実数全体の集合
と表したとき、
 \mathbb{N} \subset \mathbb{Z} \subset \mathbb{Q} \subset \mathbb{R}
が成立する。

実数の集合 M について、M のあらゆる元が \gamma より大きくなる実数 \gamma が存在するとき、M下に有界である(bounded from below)という。
または、M は下から \gamma に抑えられているという。自然数全体の集合は、下から0で抑えられている。

実数 \alpha に対して
  \lfloor \alpha \rfloor = \max \{ b \in \mathbb{Z} : b \le \alpha \}
とする。数  \lfloor \alpha \rfloor\alpha より小さいか等しい最大の整数を意味している。
例.  \lfloor 3.43 \rfloor = 3 であり、 \lfloor -3.43 \rfloor = -4 である。

2.2 整除

 n = ab であるような b が存在すれば、an割り切る(devide)という。
an を割れば、an約数(devisor)、na倍数(multiple)であるいい、a | n と書く。

a, b が整数であり b > 0 であれば、a = qb + r かつ 0 \le r \lt b であるように一意に定まる整数 qr が存在する。
すなわち q = \lfloor a / b \rfloor かつ r = a - bq である。
q(quotient)といい、r余りまたは剰余という。r \equiv a \bmod b と表す。

2.3 整数の表し方

集合 M に対して、 M ^ kM の項による長さ k のすべての数の列の集合を表す。
例. 列  (0, 1, 1, 1, 0)\{ 0, 1 \} ^ 5 の元である。\{1, 2\} ^2 = \{ (1,1), (1,2), (2,1), (2,2)\} である。

g自然数g \gt 1 とする。任意の自然数 a に対して、一意的に定まる自然数 k と一意的に定まる数列
  (a_1,\ ...,\ a_k) \in \{0,\ ...,\ g - 1\}^k
a_1 \ne 0 かつ
  a = \sum_{i=1}^{k-i} a_i g^{k-i}
であるように定まる。

ここで  k = \lfloor log_g a \rfloor + 1 であり、 a_i a - \sum_{j=1}^{i-1} a_j g^{k-j} g^{k-i} (1 \le i \le k) による除法の整数の商である。

 (a_1,\ ...,\ a_k)ag 進展開(g-adic expansion)という。a_kk 桁目の数という。その列の長さk = \lfloor log_g a \rfloor + 1 である。
g = 2 のとき、この列を a2進展開(binary expansion)と呼ぶ。g = 16 のときは16進展開(hexadecimal expansion)という。


まだついて行けるな...
しかし、はてなブログtex記法はシグマの下付き・上付きが見にくいな。