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経済の新書

経済書3冊。最近ソフトウェアの本読んでないな。

強欲資本主義 ウォール街の自爆 (文春新書)

強欲資本主義 ウォール街の自爆 (文春新書)

行き過ぎた資本主義、ウォール街マネーゲームを叩いている本。
世界で動いているお金のうち、ものを買ったりサービスを受けたりして動くお金はほんの数パーセントで、残りの90%以上はマネーゲームだったと思うが、そんな状態がリーマン・ショックを招いてしまった。
銀行も長期的な視野で中小企業に投資しなくなり、目先の利益で企業を売買し、経営が傾くと税金で助けてもらえ、納税者に被害が及ぶ。
リスクを取って何かに投資し、成功して富を得るような仕組みはいいと思うが、回りまわって庶民に被害が及ぶのはおかしい気がする。


経済成長という病 (講談社現代新書)

経済成長という病 (講談社現代新書)

何が何でも経済成長、という世の中の考えに問題提起している。
日本人の人口は減り続けて、高度経済成長の真逆の現象が待ち構えている中、幸せに暮らすのに必要なのはGDPやら労働生産性ではない。
もちろん、日本のホワイトカラーの生産性は改善するべきだと思うが。


デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

人口の波が引き起こすデフレの話。老人が増えていき生産人口が激減して、今後の日本はどうなるんだろう。
お年寄りをターゲットにしたビジネスばかりだと世界市場では価値を生み出せなくなり、世界標準のものつくりなんかをすれば国内ではさっぱり売れなくなるだろう。
高度経済成長の逆の現象を数十年耐えられるのだろうか。