グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた
- 作者: 辻野晃一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/11/22
- メディア: 単行本
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VAIO、スゴ録などの生みの親である辻野さんが書いた、ソニーでの22年間とグーグルでの3年間の話。
ソニーも偉大な創業者が去ってからは大企業病に蝕まれてベンチャースピリットを失っているらしい。
大事なのは生態系だ ... すなわち、今や、デジタルエンターテイメントの世界は、インターネットと連携した 優れた生態系をトータルで作りあげることが勝負なのであって、昔のようにオフラインの デバイスの優劣で勝負が決まる時代ではなくなった。 しかし、当時の旧ウォークマン部隊の人達は、iPod対応を議論するときに、依然として 「音質の良さ」とか「バッテリーの持ち時間」、果ては「ウォータープルーフ(防水加工)」など の話を主題として持ち出してくるので唖然とした。
フィーチャーリストの○の数をできるだけ増やすことが付加価値だ!というところは自分の経験からも日本企業だとありがちだと思う。
最近ちょうど同じような記事をちきりんさんのブログでみた。
エアコン設計にみる昭和的発想
「付加価値をあげるとは、付加機能を増やすことである」という昭和的価値観から メーカーが逃れられていないからです。
ただ、優れた生態系を作るという話になると、著作権者などが強すぎてダメなのかな。
ウォークマンのネット対応については、ソニーも日本という国に足を引っ張られた被害者のような気がする。