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最近読んだ本 「善意で貧困はなくせるのか?」 「価格の心理学」 「ぼくと、ぼくらの夏」

善意で貧困はなくせるのか?―― 貧乏人の行動経済学

善意で貧困はなくせるのか?―― 貧乏人の行動経済学

開発経済学という、発展途上国を限られた予算・資源で効率よく支援する方法を実験を通じて明らかにするという研究が流行っているらしい。
例えば、発展途上国の子供を学校に通わせるには、制服や学習道具を配布する方法もあるが、寄生虫の薬を配ったほうが安く、学校に来る子供を増やせるそうだ。
ただ、2時間遅刻する運転手や、不正を働く教師や医者の話を読むと、こんな国が援助で発展できるのかと思えてくる。そもそも発展したがっていないのか?

価格の心理学 なぜ、カフェのコーヒーは「高い」と思わないのか?

価格の心理学 なぜ、カフェのコーヒーは「高い」と思わないのか?

  • 作者: リー・コールドウェル,武田玲子
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2013/02/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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以前読んだ、 予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版 みたいな面白い読み物かと思ったら、もう少し固い内容だった。
各章の前半は、チョコレートポットという飲み物を販売する架空の会社の話で、わかりやすく価格設定や販売方法が説明されている。
気になったんだが、「婚約指輪は給料の3ヶ月分」というのは日本だけの風潮で、欧米諸国は1ヶ月分らしい。
デビアスの戦略なんだろうけど、なぜ日本だけ3ヶ月なんだ... これから結婚する人はグローバル標準に合わせたほうがいいぞ。

ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)

ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)

おすすめミステリーみたいなまとめサイトで見つけた本。
最初に出版されたのは1988年で、新装版が2007年。
88年なので携帯もPCもでてこないし、巨人は原が打たないから負けた、とかいう話が出てくる。
でも話の内容は全然古さを感じないし、普段ミステリーは読まないのでかなり楽しめた。
ただ、出てくる高校生みんなタバコ吸いすぎ、酒飲みすぎ。昔はゆるかったのか。