パブリック
- 作者: ジェフ・ジャービス,小林弘人,関美和
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2011/11/23
- メディア: 単行本
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Amazonの紹介によると、『フリー』『シェア』に続いてデジタル社会のパラダイムチェンジに迫る本らしい。
『フリー』『シェア』と比べると、興味深いエピソードや新しい発見はなかったかも。
Facebookやtwitterによってパブリックにすることでうまれるメリットについて色々と書いてある。
仕様をパブリックにしている自動車や、特許審査に科学や技術の専門家が参加するオープンな審査の仕組み、『ピア・トゥ・パテント』などはパブリックによる良い成功例だと思う。
エリック・シュミットは『ピア・トゥ・パテント』について、政府のすべての部門でなぜこれができないのかと言っていたらしい。
印象に残ったところをいくつか紹介。
P.102
1. 生まれた時すでにこの世に存在したものはすべて、当たり前である。 2. 30歳までに発明されたものはすべて、ありえないほどエキサイティングでクリエイティブであり、運が良ければそれを仕事にできる。 3. 30歳以降に発明されたものはすべて、自然の摂理に反する、文明の終わりの始まりである。本当に問題ないことが次第にわかってくるまでに、だいたい10年くらいかかるからだ。
P.280
政府は公開をデフォルトとし、必要な時にだけ秘匿すべきだ。