僕は君たちに武器を配りたい
- 作者: 瀧本哲史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/22
- メディア: 単行本
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日経ビジネスで紹介されていて、おもしろそうなので読んでみた。
これから社会に出る学生や、社会に出たばかりの若い人向けに、これからの日本社会を生き抜くための武器を与える、という本。
武器を与えるというより、武器となる何かを身につけないとまずいぞ、と問題意識をもたせるような内容。
大企業を目指すリスクや、住宅ローンのリスクなどの話は城繁幸、ちきりんのブログや本を読んでる人には耳にたこができるかもしれない。
資本主義の中でこき使われず、主体的に稼ぐ人間を
- 商品を遠くに運んで売ることができる人(トレーダー)
- 自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人(エキスパート)
- 商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることができる人(マーケター)
- まったく新しい仕組みをイノベーションできる人(イノベーター)
- 自分が起業家となり、みんなをマネージしてリーダーとして行動する人(リーダー)
- 投資家として市場に参加している人(インベスター)
の6タイプに分類しており、そのうち2つ、トレーダーとエキスパートは価値を失っていくという話はおもしろかった。
自分はエキスパートを目指すべき人間なので、価値を失わないように努力しなければならないが、先が見えないし、変化が速すぎるのでソフトウェアのエキスパートはどうなっていくのだろう。
まぁこういった不安定さ・不透明さも醍醐味なのだろうが。